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デビュー当時から知る人ぞ知るというB級バンドではあったけれども、N.W.O.B.H.M.の一端を確実に担っていたDEMON。そのデビューアルバムに収められた、3本のギターが複雑に絡まり合うキャッチーなリフ天国を聴いて、僕は「これこそN.W.O.B.H.M.のサウンドじゃ~!」と1人で興奮し、以来コツコツと彼らのアルバムを集めているわけですが、ファーストエンカウンターから早3年、やっとこさ3枚目のアルバム「THE PLAGUE」をゲット。ここにきて、彼らは大胆な路線変更を実践する。あのリフ天国やオカルティックなイメージはほとんどなくなり、キーボードサウンドを前面に押し出したプログレッシヴなメロディアス・ハード・ロック・バンドへとなってしまいました。そして、本アルバムはコンセプトアルバムになってます。 そんなアルバムからのおすすめは「NOWHERE TO RUN」。前2作ではなかった、どこか近未来的でスペーシーなキーボードで幕を開けるナンバー。ほとんどのアルバム収録曲はしゃがれたデイヴ・ヒルのヴォーカルのバックでキーボードが鳴っているんですが、かつてのリフ天国に狂喜乱舞した僕としては、この楽曲の最初の方で聴こえるギターサウンドが大好きなんです。後半はキラキラとプログレッシヴなキーボードサウンドに支配されていきますが、耳を澄ませばシンプルながらノイジーに存在を主張するギターが聴こえてきます。 世間ではかなり評価の高い本アルバムですが、個人的には前2作で聴かせてくれたリフまたリフの応酬とキャッチーなメロディが大好きだったので、この路線変更は正直ちょっと残念でした。とはいえ、メロディセンスはやはり良いバンドで、本アルバムではかなり洗練されたメロディを聴かせてくれます。その路線変更に不満があっても、やはり良いものは良いですな。でも、このアルバムから彼らのDEMONというバンド名がどうもサウンドとマッチしていないように思えてならない。 DEMON OFFICIAL SITE by 9215 |
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| 2008-09-19 15:31
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