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ベテラン・ジャーマン・メタル・バンドでありながら、その範疇にとどまることなく、奇妙奇天烈なギターリフやメロディで聴くものをおおいに楽しませてくれるRAGE。「PERFECT MAN」は、彼らの3枚目のアルバムにあたり、初のトリオ編成でのレコーディングとなった作品。そのせいか、音はシンプルで、彼らの得意とする一風変わったギターリフを存分に楽しむことができる。本作にはライブの定番曲となった「DON'T FEAR THE WINTER」が収録されているが、今回のおすすめは違う楽曲です。 その楽曲とは、「A PILGRIM'S PATH」。そのタイトルにピッタリの不穏なメロディが始まるが、すぐにRAGEお得意の疾走曲へと早変わり。刻々と楽曲は表情を変え、歌詞が短いせいもあり、半分ぐらいはギターソロで占められた楽曲である。その激しいギターもかっこいいのだが、特筆すべきはヴォーカル・メロディである。まるで、最近のアメリカン・ロック、極端に言えば、メロコアちっくなさりげなく明るいメロディを、ピーヴィーがさらっと歌っている。これがなんともかっちょいい。奇怪なメロディやリフばかりがとりあげられるRAGEだが、そのわかりやすいメロディセンスはどのバンドよりも抜きん出たものがある。 この翌年のアルバム「SECRETS IN A WEIRD WORLD」で日本デビューをはたすが、本作も決して聴き逃してはならない名作だ。まだクラシカルな要素は皆無だが、ノーキーボードでどれだけ印象的なメロディを奏でることができるかというチャレンジに燃えている頃で、そこは十二分に成功しているといえる。 RAGE OFFICIAL SITE by 9215 |
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| 2006-06-12 11:27
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