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聴くホラー映画とか、ヴァンパイア・ブラック・メタルなんて言われたりする英国出身のCRADLE OF FILTH。確かに、彼らの音楽は不気味な旋律に満たされている。シンフォニック・ブラック・メタルの範疇に括られる彼らだが、3枚目のアルバム「CRUELTY AND THE BEAST」においては、複雑なまるでプログレッシヴ・メタルにホラーな味付けをし、あの独特なヴォーカル・スタイルをダニ・フィルスが聴かせてくれているようだ。本作収録の楽曲は、どれも複雑な構成をしており、一度聴いただけでそれらすべてを理解するのは不可能に近い。 そんなアルバムからのおすすめは「CRUELTY BROUGHT THEE ORCHIDS」。女性の語りから入り、ブラック・メタルらしからぬドラムと、らしいギターが聴こえてくる。そして、ダニが歪んだハイトーン・ヴォーカルで悪夢的世界を歌いだす。そこにかぶさるシンセサイザーが不気味度を増し、彼らが聴くホラーなどといわれる所以がわかる。そのシンセの使い方はシンフォニック・ブラック・メタルそのものだが、ドラムのリズムやメロディアスなギターリフを聴いていると、マッチョ系のヘヴィ・メタルっぽいね。 さて、このアルバムは妙にドラムの音が軽く、リズムパートのプロダクションに関しては評判が悪いが、アルバム自体の評価はなかなかのもの。彼らの一貫したホラーテイストあふれる楽曲作りやアートワークがその理由であろう。しかし、ジャケットの血のお風呂につかってくれるモデルさんを探すのに苦労したのだとか。 CRADLE OF FILTH OFFICIAL SITE by 9215 |
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| 2006-06-06 11:03
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