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1996年に結成されたブラジリアン・パワー・メタルの雄HIBRIA。2010年に入ってすぐ、バンドを牽引してきたベーシスト、マルコ・パニーキの脱退が発表されたものの、彼らはすぐに新たなベーシストを加入させて3枚目のスタジオアルバムとなる「BLIND RIDE」を完成させた。まずアルバムジャケットがいいですね。前作までのほんのりとダサさを漂わせるものとは違い、迫力があってアルバムへの期待感を膨らませてくれます。そして肝心の中身は、スピードにメロディ、ヘヴィネス、テクニック、タイトで硬派なサウンドが目一杯詰め込まれたパワフルな作品に仕上がっています。良く言うと、前作で聴かせたキャッチーだけどメロディに頼り過ぎないブルータリティに満ちたヘヴィ・メタル・ナンバーを変わることなく聴かせてくれるんですが、悪く言えば前作とあまり変わり映えしないっていうのかな? 前作にはなかったグルーヴィな楽曲もあることにはありますが、「BLIND RIDE」というアルバムと「THE SKULL COLLECTORS」はかなり似た印象を受けますね。変わらないことは確かに素晴らしいことではあるんですが、評価されるのに時間がかかるんですよね。評価される前にバンドが息切れを起こさないことを祈りましょう。 では、そんなアルバムからのおすすめです。彼らの特徴はタイトだけどブルータルな疾走感とクサくなりすぎないメロディということで、「WELCOME TO THE HORROR SHOW」をおすすめ。キャッチーなリフにテクニカルなソロとギターが大活躍し、前作では少々軽く感じた手数足数の多いドラミングもかなりヘヴィに疾走します。ユーリ・サンソンのちょっとかすれたハイトーンも変わらずパワフルで、楽曲をよりアグレッシヴなものにしています。アルバムの中ではキャッチーな部類に入る楽曲だけど、それでもメロディに頼りすぎていないと感じさせながら、それでもカッコイイと思わせる男前な楽曲。 さてさて、日本盤のボーナストラックには意外なフランク・シナトラのカバー曲「I'M GONNA LIVE TILL I DIE」が収録されていますが、これがなかなかどうしてカッコいい。スラッシーなリフやユーリ・サンソンのヴォーカルが誰かに似てるなぁと思ってたんですが、これ、MEGADETHですね。非常にMEGADETHっぽい。もしかすると、このボーナストラックが1番キャッチーな楽曲かもね。 HIBRIA OFFICIAL SITE by 9215 |
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| 2011-02-05 13:44
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