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イタリアン・メタルの立役者で、シンフォニック・パワー・メタルの雄、RHAPSODY OF FIREが帰ってきた! 世界で一番ヘヴィ・メタルをわかっているであろうと思われた某レーベルとのいざこざで長らくリリースはなかった彼らだが、めでたくレーベルを移籍し、通算7枚目となるスタジオアルバム「THE FROZEN TEARS OF ANGELS」をついにリリース。2004年にリリースした「SYMPHONY OF ENCHANTED LANDS II - THE DARK SECRET」から続く『ダーク・シークレット・サーガ』の第3章となる本アルバムは、主人公が凍てつく氷の世界へと旅をする内容。それゆえにサウンドには冷たさというものを表現したと言っておりますが、なるほどサウンドはシャープです。シンフォニックなアレンジが随所に施されていても、サウンドは本当に鋭く、ギターやドラムはアグレッシヴで、分厚いコーラスも贅沢に盛り込み、まさしく初期のRHAPSODY OF FIRE完全復活と言えるアルバムに仕上がっています。クリストファー・リーのナレーションで幕を開けるのも雰囲気たっぷりで、前作のどうも煮え切らない彼らが嘘のようだ。 そんなアルバムからのおすすめは「REIGN OF TERROR」。アルバム収録曲中随一のアグレッションを誇る楽曲。始まりこそ吹き荒れる寒風のSEで寒々と始まるものの、切れ味鋭いギターリフが聴こえてくると徐々にスピードを上げていき、非常にアグレッシヴながらお約束のコーラスを随所に盛り込んだパワー・メタルへと変貌を遂げる。注目すべきはファビオ・リオーネの歌唱法で、あの伸びやかでエモーショナルなヴォーカルも聴かせてくれるが、まるでデス・メタルのディストーション・ヴォイスのような歌い方も披露し、その二つの顔が壮大でオペラティックなパートと怒りに燃えるアグレッシヴなパートを彩っています。器用ですなぁ。 アグレッシヴなナンバーに民族的なメロディを取り入れたナンバーまで、ファンが聴きたかったであろうRHAPSODY OF FIREのすべてが詰まったアルバムと言える本作。約4年間も待ったかいがあったと言えるでしょう。キャッチーなメロディに疾走するナンバーも多く、本当に初期の彼らの姿を思い出せるアルバムとなっております。 RHAPSODY OF FIRE OFFICIAL SITE by 9215 |
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| 2010-05-10 11:52
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