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少し前にスラッシュ・メタルを続けてご紹介してましたが、その時に紹介するのをすっかり忘れてしまっていたイギリス産スラッシャーEVILE。彼らの記念すべきデビューアルバム「ENTER THE GRAVE」が日本でリリースされたのは2007年の9月なので、現在若いスラッシュ・メタル・バンドが次々と注目されている現象のかなり初期に登場していたことになりますね。EVILEのスタイルはハードコアなどとのクロスオーバー色が極端に薄く、本当にオールドスクールで純粋な80年代のスラッシュ・メタルを演っていると言えます。それに、あまり速さにこだわることなく、アグレッシヴで殺傷能力の高い鋭利なリフをすごくパワフルに刻み、猪突猛進型のスラッシュ・メタルとはまた違った迫力があります。また、ヴォーカルのマット・ドレイクの声がSLAYERのトム・アラヤを髣髴とさせるもので、どれぐらいいかつい兄ちゃんかと思いきや、案外ひょろっとした人でした。 そんな彼らのデビューアルバムからのおすすめは「MAN AGAINST MACHINE」。どこか不気味で浮遊感のあるギターで幕を明け、とことんヘヴィでぶっといリフがスローに展開されます。しかしそのパートが終われば変調し、アルバムの中ではかなり速いリフがアグレッシヴに刻まれ、ドラムも心地よく疾走。バックの演奏はスピードがあるものの、結構残虐な歌い方をするヴォーカルがゆったりとしているので、トータルするとあまり速さは感じられません。しかし、ヒステリックなソロや多種多様なリフを聴かせてくれるギターは良いですね。全体的にホップするようなリズムはベイエリア・スラッシュを思い出させ、ヴォーカルは若いトム・アラヤみたいだし、本当に80年代のスラッシュ・ムーヴメントのおいしいところをつまんだかのようなナンバーです。 さてさて、リリースから1年以上経ち、本アルバムの「SPECIAL REDUX EDITION」なるものが新たにリリースされました。スリップケース付きで3曲のボーナストラックが収録され、ジャケット柄のパッチとピックが封入されてます。そして、収録時間が2時間以上にも及ぶDVDがついてます。買い直すのをためらっている人も、DVDを買うと思えば結構買いやすかったりすると思います。内容はスタジオライブの模様やインタビューなどです。一応アルバム収録曲10曲すべて演っていると書かれてますが、6曲ぐらいだったような気がしないでもない。 EVILE OFFICIAL SITE by 9215 |
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| 2008-12-12 12:02
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