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すでに解散を表明しているTHE HELLACOPTERS。そんな彼らの最後のスタジオアルバム「HEAD OFF」が、とうとう日本でリリースされてしまいました。もういろんなところで種明かしはされていますが、本アルバムはカバーアルバムとなっております。日本盤ボーナストラックの「THE SAME LAME STORY」以外はすべて他人の曲でありながら、バンドが意図したように何の予備知識もないまま聴くと、THE HELLACOPTERS以外のなにものでもないサウンドがずらりと並んだアルバムとなっている。最後のスタジオアルバムがカバーアルバムなんて、と思っていたが、アルバムは解散を決意する前に完成しており、もしかするとこのアルバムはお遊び的な位置づけで、当初は次に完全オリジナルアルバムを制作する予定もあったかもしれない。それにしても、解散の“か”の字も連想させないらしいアルバムに仕上がっている。 そんなアルバムからのおすすめは「MIDNIGHT ANGELS」。THE HELLACOPTERSと同時期に活動していたTHE PEEPSHOWSのカバーですね。本アルバムでカバーしている他のバンドと比べると、日本でもかなり有名なバンドではないでしょうか。哀愁あるメロディが近年のTHE HELLACOPTERSと通じるところがあり、何の違和感もなく聴ける楽曲。ポップ&キャッチーなメロディのはずなのに、近年の彼ららしい良い意味で渋くちょっとレトロ感のある派手になりすぎないロックンロールにまとまっているところなどは、バンドの強い個性がまだまだ健在ということを証明している。これまでの活動を総括するかの如くバラエティに富んだアルバムのなかで、比較的後期THE HELLACOPTERSを思わせるナンバー。 さてさて、バンド解散までにはツアーもあり、日本にやってくることもやぶさかではないようなTHE HELLACOPTERS。さらには、ライヴCDやDVDのシューティングも計画されているようで、本当のさよならまでにはまだまだ時間がありそう。さらにはアルバム未収録曲集「CREAM OF THE CRAP!」の第3弾、第4弾をリリースするだけの楽曲もあるようで、感傷に浸っている場合じゃありませんね。ツアーを終えて「解散はやっぱりやめるよ」なんて言っても、きっと誰も怒らないだろうなぁ。 THE HELLACOPTERS OFFICIAL SITE by 9215 |
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| 2008-04-08 11:46
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