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2002年からしばらく活動を休止していた、クリスとリッチのロビンソン兄弟率いるTHE BLACK CROWES。2005年にはめでたく活動を再開し、2008年に前作から7年ぶりとなるニューアルバム「WARPAINT」をやっとリリースした。本アルバムは、カントリーやソウル、ブルーズといったルーツ・ミュージックを下敷きに、実に成熟した大人のロックンロール・アルバムとなった。アルバム全体を包み込む雰囲気は渋く重厚で、かつてのように元気いっぱいのロックンロールを聴かせるというわけではない。非常にナチュラルでオーガニックなサウンドにゆったりと耳を傾け、じっくりと彼らの世界観を味わうアルバムとなっている。ミドルテンポでブルージーな楽曲が主体で、「BY YOUR SIDE」あたりが好きな人にはちょっと物足りないかもしれない。 そんなアルバムからのおすすめは「OH JOSEPHINE」。とことんナチュラルで美しい、カントリー風味のゆったりとした楽曲です。印象的なスライドギターのサウンドが浮遊し、ピアノが非常に生々しくやさしい。クリス・ロビンソンの円熟味を増したヴォーカルも素敵で、ゆったりとたゆたうだけになるかもしれない楽曲にソウルフルな味をプラスしている。彼らのように確固たる信念やしっかりとしたルーツがなければ、ただ退屈でだらだら進むだけの楽曲になっていたかもしれない。地味な楽曲ではなく、渋い楽曲といえるのが、やはりTHE BLACK CROWESの実力だろうか。 このアルバム、すごいナチュラルです。7年ぶりの作品としてはちょっと地味な印象があり、新たなファンの獲得はもしかすると難しいかもしれないが、初期からのファンはなんの抵抗もなく入っていけるでしょう。宗教や人種、生死、あらゆる文化を表したかのようなジャケットも印象的でいいですね。 THE BLACK CROWES OFFICIAL SITE by 9215 |
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| 2008-03-28 11:43
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