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THE BANDの記念すべきデビューアルバム「MUSIC FROM BIG PINK」。アメリカン・ロック史にその名を残す大名盤。まぁ、あまりにも有名なアルバムで、いまさらここで語ることもあんまりないし、僕もそれほど彼らに詳しいわけではない。でも、やっぱり一度は紹介しておきたいアルバム。THE BANDは、デビュー前はTHE HAWKSとしてうだつの上がらないロカビリー歌手、ロニー・ホーキンスのバックバンドとしてキャリアをスタートさせる。その後、ツアー後のバイク事故でウッドストックの一軒家に引きこもったボブ・ディランのバックバンドを務め、流行に左右されない普遍的なロックを生み出そうとする。やがて、ボブ・ディランの怪我も癒えると、彼らはTHE BANDと名前を変えてやっとデビューするのである。ほとんどがカナダ人で構成され、アメリカへの憧れが詰め込まれたデビューアルバムは、ロックやフォーク、ジャズ、ブルーズなど、様々な要素を違和感なく融合させた、非常にナチュラルでオーガニックなアメリカン・ロック・アルバムとなった。 そんなアルバムからのおすすめは、映画「イージーライダー」でも使用された「THE WEIGHT」。アルバムのひとつのハイライトといってもいいだろう楽曲で、そのなんとも哀愁漂う物憂げなメロディが心に染み入るナンバー。アルバムの中でもジャムっぽさが少ない楽曲で、かちっと1曲の楽曲に仕上がっている印象を受ける。歌詞も魅力的で、難解ではあるが苦しいときにはどんな場面でも助けてくれそうな気がする。 ちなみに、アルバムタイトルにもなっているBIG PINKというのは、ボブ・ディランとTHE BANDが引き篭もったピンク色の家のこと。その地下室に簡易スタジオを造り、数々のセッションが行われ、それらは「THE BASEMENT TAPES」としてリリースされている。興味のある方はぜひ。 THE BAND OFFICIAL SITE by 9215 |
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| 2008-02-08 21:35
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