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N.W.O.B.H.M.というムーヴメントの中で名を馳せ、今現在でも全世界的な人気を誇るバンドといえば、IRON MAIDENぐらいのもんだろう。当時の人気も頭ひとつ抜きん出ていたし、めきめきと成長し、その姿をファンも目の当たりにしたバンドだ。プログレシッヴで複雑な曲展開を多用しながらも、IRON MAIDENの楽曲はキャッチーで、実にパワフルだ。ヘヴィ・メタルというジャンルでトップにのし上ったのは、やはりブルース・ディッキンソンの並外れた歌唱力によるところが大きい。ポール・ディアノはどちらかというと、パンク/ハード・コア畑の人間でしたからね。 さて、今回のおすすめは「THE TROOPER」。IRON MAIDENの4枚目のアルバム「PIECE OF MIND」に収録された楽曲だ。あの、たたみかけるようなギターリフはあまりにも有名ですよね。シンプルなリフながら、そのキャッチーさや疾走感、攻撃力はかなりのもので、一度聴いたら忘れらない。また、ギターに負けじとぶんぶんうなるスティーヴ・ハリスのベース音が楽曲に充分な奥行きを与え、スケール感が倍増している。そして、単純に聴こえるがブルースほどばっちりうまく歌えないあのヴォーカル・メロディ。これまでに、いろんな大御所からペーペーのバンドがこの楽曲をカバーしてきましたが、たいていは歌い出しでずっこけます。すごいぜ、ブルース! 本アルバムからドラマーのニコ・マクブレインが正式加入。現在に至る重要メンバーがやっとこさ揃いました。ヤニック・ガーズはまだだけどね。収録の楽曲もこれまでに比べるとタイトにまとめられているものの、メロディの点で言えば今までになくキャッチーなものが多い。初期の作品群の中では、完成度が著しく高い名盤。 IRON MAIDEN OFFICIAL SITE by 9215 |
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| 2006-07-21 13:11
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