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デビュー当時は、その白塗りメイクでシーンを大いに混乱させたスウェーデン出身のメロディック・パワー・メタル・バンドBLOODBOUND。現在はうっすらメイクもしてないようですけど。そんな彼らが前作から約2年、待望のニューアルバム「TABULA RASA」をリリース。最も大きな変化は、オリジナルメンバーと言えるヴォーカリスト、アーバン・ブリードを呼び戻したことだろう。個人的に、あのハスキーなマイケル・ボーマンの声質はBLOODBOUNDの楽曲にマッチしているとはあまり思えなかったので、アーバン・ブリードが戻ってきたことは大歓迎。しかし、しかしですよ、なんだか前2作と本アルバムは決定的に違う何かがあるように思えて仕方ない。なんと言ったらいいのかはっきりしないものの、勇壮なメロディがなくなってモダンで普遍的なメロディが増えているような気がする。メロディックだけどキャッチーじゃないというか、前作までにあったパワー・メタル然としたクサいメロディがあまり聴かれないんですよね。 そんなアルバムからのおすすめは「TAKE ONE」。勇壮でクサいメロディがあまりなくとも、僕の中では、BLOODBOUNDは安心して手を出せるバンドのひとつとなっています。この楽曲もどこかモダンなメロディを持つ楽曲ですが、そのメロディやギターリフはキャッチーでカッコイイ。この変化は、NOCTURNAL RITESを思い出させますね。でも、この楽曲は少々マニアックなジャーマン・メタル・バンドCHINCHILLAを思い出させてくれます。普遍的なヘヴィ・メタルで、クサいメロディが苦手な人もどこかすっきりとしたまっすぐなメロディに抵抗なく浸れるでしょう。 正直、勇壮でクサいメロディがほとんど聴かれないのは残念です。深い森、城、魔法、剣、悪魔、などなど、そういったものを想像しやすかった前作までのBLOODBOUNDはこのアルバムには登場しません。サウンドも硬質なものになってすっきりしているし、良くも悪くもB級臭さがちょっと薄れた作品となっています。 BLOODBOUND OFFICIAL SITE by 9215 |
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| 2009-06-23 12:47
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